燃料芋の国内必要量40億トンは生産可能
「国内の全エネルギーを芋燃料でまかなおうとすると国内生産量の1500倍もの生産が必要」と聞くと途方にくれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は実現可能な数字なのです。
- TOPICS 遊休地とは?
- 遊休地とは、どのような用途でも使われてなく、有効活用されていないような土地のことです。
- 主な例に、低利用農地、農閑期の耕作地、空地・跡地、雑木林・草原、竹林、休耕地、ビルの屋上などがあります。
「国内の全エネルギーを芋燃料でまかなおうとすると国内生産量の1500倍もの生産が必要」と聞くと途方にくれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は実現可能な数字なのです。
あくまで燃料用ですから、大きく育てる必要はありません。生物は小さいものほど2倍の重さになる時間が短いという特徴があります。 3センチ大の小芋であれば約6週間で育つので、年6回は収穫できます。
図1.馬鈴薯と甘藷の10aあたりの生産量比較 (2010年農林水産統計) |
図2.作物ごとの光合成能力の比較 |
図1のように、芋は全国どこでも栽培可能です。
これはつまり全国全ての農家が「燃料市場」に参入する機会があるということです。
同時に、前述の多層栽培法によってベランダなどでも栽培可能なので、一般のご家庭でも気軽に取り組める門戸の広さにもなります。
樹木は根や落ち葉、枯葉などのロスが多いですが、これに対して芋は葉も茎も、根まで全てが燃料化可能です。
無駄がないということは、それだけコスト面で有利になります。
燃料作物市場開拓の突破口は、電力会社が石炭と混ぜて燃やしている木質チップの代替燃料です。
現在、木質チップは海外から17円/kg前後で購入しているようですから、生芋で5円/kg、乾燥させた芋チップなら15円/kgで販売できれば、十分価格競争が可能です。
発熱量 MJ/kg | 単価 円/kg | 発電効率 kWh/kg | 発電コスト 円/kWh |
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化石燃料
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木質チップ(水分15%) | 14 | 17 | ※1.6 | 10.9 |
乾燥芋(水分5%) | 14 | 15 | ※1.4 | 10.4 |
生芋(水分65%) | 5 | 5 | ※0.5 | 10.4 |
※概算予測値
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